アニメ「GJ部」を見終わったら何故か哀愁が漂う

アニメ

皆さんこんにちは。

アニメ大好き二口です。

今回はタイトルにあるアニメ「GJ部」について記載します。

 

あらすじ

日本テレビ公式サイトより

とある高校にある正体不明の部活であるGJ部(ぐっじょぶ)で、主人公である四宮京夜と部員である個性豊かな4人の女子部員と過ごす、なんだか不思議でふわふわした日常を描いた作品である。

原作はガガガ文庫より出版されているライトノベルで、2013年1月にアニメ化された。

 

作品を見た感想

初見の視聴では印象は薄かった

私が初めて視聴したのは2014年になってからなので、何かのきっかけでこの作品を知ったのかと思う。

いわゆる日常系アニメというジャンルのアニメで、日常系アニメの宿命なのだが、ストーリーが大きく動くことがないので、キャラの印象が濃くなければ余り記憶に残らないのだ。

こういった男子生徒一人と女子生徒複数が登場するアニメは、男子生徒を女子生徒が取り合ったり、男子生徒が色々迷い一人の女子生徒を選ぶような作品が多いが、本作品は恋愛要素はほとんどない。

本当に平凡な部活の日常を描いた作品なのだ。

この作品を視聴した2014年は、本格的にアニメを見始めてまだ1年程度で、まだ日常系アニメに良さに気付けていない時期だったので、流し見程度に見ていたと思う。

オープニングは当時でもクソ曲と書き込まれており、決して歌が上手いわけではない。

いや、かなり下手だと感じた。

キャラは立っていて可愛いのだが、なぜか印象に残らなかった。

 

見返すと京風出汁のように深みを感じた

2014年後半に日常系アニメの良さに気付いた私が、「GJ部」を改めて視聴した時に感じたのは、日常系アニメとは京風出汁みたいなものだと感じた。

京風出汁は、関東出汁のような濃い色ではなく味もパンチがあるわけでも無く、味が薄いように感じるが、その中に味の奥行を感じる。繰り返し味わうとさらに奥行を感じる。

当初はクソ曲としてきたオープニングも、聞けば聞くほどハマっていき、あのオープニングがなければGJ部ではないとさえ感じるようになった。

ストーリーも決して華々しさがあるわけでも無く、キャピキャピしているわけでも無い。

女子部員の髪を櫛(くし)でとかしたり、女子部員にマッサージをされたり、みかんをアーンしてあげたり、普通のアニメでもリアルな部活でも確実に恋愛コースになるのだが、決してそうはならない。

そこにあるのは、誰しもが経験したであろう毎日の中にある何気ない日常がどこまでも続いているような作品なのだ。

部活内での他愛もない会話や、ほんの少しのイベントが巻き起こるがそれで終わりなのだ。

そういったストーリーに起伏がないから安心感を持って見ていられる。

 

ストーリーもキャラもいい意味で起伏がない

上でも書いた通り色恋に全く発展しないストーリーなのだが、それはキャラも同じです。

他の日常アニメは主人公の成長や周りとの関係の変化など、少なくとも日常なりの進展があるのだが、この作品は本当にそういった事がないのだ。

各キャラの印象も最初に感じた印象のまま、ほとんど変わることなくエンディングを迎える事になる。

本当の意味でも日常アニメなのかもしれない。

話数が進み終わりが近づいてくると、なぜかこの作品のキャラやストーリーが愛おしく感じる。

この感じは、自分自身が高校卒業前に感じたあの哀愁に似ている。

きっと、高校生活という日常がもうすぐ終わってしまうという心情と同じで、この作品で感じた愛おしい日常が終わりに近づいているからなのだろう。

そんな感情になった作品は初めてだったし、今の所もこの作品だけだ。

 

最後に

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読み方もよくわからずに見始めた「GJ部」という作品。

1回見ただけではよくわからなかった魅力が、2回3回と見続けていくとその日常が愛おしく感じる作品でした。

きっと自分も感じた愛おしい日々と重なる場面や、記憶に重なる部分があったからなのかもしれません。

日常アニメの良い所はそういう点だと考えていますが、この作品は本当にただの日常を描いた作品なのです。

疲れた大人が見るにはいい作品だと思います。

最後までありがとうございました。

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